胸がひらきにくいとき。
それは、
頑張り続けているサインかもしれません。
無意識のうちに、
気を張っていたり。
誰かの期待に応えようと、
少し肩に力が入っていたり。
うまくやろうとする時間が長くなるほど、
身体は静かに“守る姿勢”を取りはじめます。
胸まわりは、
呼吸といちばん近い場所。
安心しているとき、
呼吸は自然と深くなり、
胸はやわらかく動いています。
けれど、
気を抜けない時間が続くと、
呼吸は少しずつ浅くなり、
胸は前から閉じるように固まりやすくなります。
それは、
ただ硬くなっているのではなく、
必要があって選んできた
反応なのかもしれません。
前回は、
胸や腕まわりの筋肉の
“使われ方の偏り”についてお話しました。
前側が働き続け、
後ろ側が休みがちになると、
胸はひらきにくくなる。
けれど、
その働き方を生んでいる背景は、
筋肉そのものだけとは限りません。
あなたが今、
どんな緊張状態で日々を過ごしているのか。
そこが大きく関わっています。
常に頭が働いている。
力を抜くタイミングが少ない。
考えが止まらない。
そうした状態が続くと、
身体は“ブレーキをかけたまま”
動くようになります。
胸がひらきにくいのは、
“動きのクセ”という問題だけでなく、
「緩む時間が足りてないよ」
そんな身体からのサインかもしれません。
一度、
ゆっくり息を吐いてみる。
吸うことよりも、
まず吐くことを長く。
肩をすくめて、
すっと力を抜いてみる。
しっかり吐ければ
自然と入ってきます。
それだけでも、
胸まわりの感覚は少し変わります。
大きく変えなくていい。
無理に伸ばさなくていい。
身体は、
少しの“余白”ができるだけで、
選ぶ動きを変えはじめます。
胸がひらくということは、
無理に広げることではなく、
いま握っているものを、
ほんの少し緩めること。
もし最近、
胸がひらきにくいと感じているなら。
それは、
あなたの身体があなたを
守ってきた証なのかもしれません。
白亜整体療術院院長 山田泰裕.












