前回、水分補給のお話をしましたが
スポーツドリンクにも種類があるのをご存じですか?
一般的にスポーツドリンクは
アイソトニック飲料とハイポトニック飲料に分類されます。
アイソトニック飲料は安静時の体液とほぼ同じ浸透圧
ハイポトニック飲料は安静時の体液より低い浸透圧
と、なっています。
ハイポトニック飲料は浸透圧が低いため、胃から腸への水分の移動がスムーズに行われるので
素早い水分・ミネラル補給が可能になっています。
一方でアイソトニック飲料は体液に近い成分になっているので、ハイポトニック飲料ほど吸収は早くないですが、
糖質やミネラル分がバランス良く含まれているので、適度な水分・栄養補給を行ってくれます。
運動前後・作業前後はアイソトニック飲料
運動中・作業中はハイポトニック飲料
それぞれの特性を理解して水分補給をすることで、より効果的な熱中症予防をすることができます。
経口補水液はハイポトニック飲料になりますが、成分が医療用に設計されているので
ミネラル等の過剰摂取になる可能性があります。なので、経口補水液はあくまでも脱水症状の初期症状が
見受けられた時や、熱中症の応急処置としての摂取が望ましいかと思います。
一般的に販売されているそれぞれの代表例として
アイソトニック飲料
アクエリアス、ポカリスエット、グリーンダカラ…etc
ハイポトニック飲料
アクエリアスゼロ、ポカリスエットイオンウォーター、キリンラブスポーツ…etc
経口補水液
オーエスワン、アクアソリタ、アクエリアスORS…etc
一般的なスポーツドリンクはアイソトニック飲料が多いかと思うので、
ハイポトニック飲料を探す時は、糖質の少ないスポーツドリンクを選んでみてください。
少年団や部活で運動をしているお子さんを持つ親御さんは、粉タイプのスポーツドリンクを
水筒に持たせている方も多いかと思います。粉タイプはアイソトニック飲料が多いので
表記されてる水の量の1.5倍程度の水で、薄めに作るとハイポトニック飲料として飲用できます。
状況に応じた正しい水分補給を行って、暑い夏を楽しく乗り切りましょう。
白亜整体療術院院長 山田泰裕.